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Toggle来店前の「静かな失注」とは
近年、多くの工務店が抱える課題は「来店数の減少」と「成約率の低下」です。
InstagramやYouTubeでの発信、ポータルサイトへの掲載でアクセス数は増えても、来店や成約には結びつかない。
この現象の背景には、「来店前の静かな失注」があります。これは、見込客が情報収集段階で他社に流れてしまうことを指します。
本記事では、この「静かな失注」を防ぎ、成約率を高めるための実践的な解決策――集客ゲートについて解説します。
1.なぜ「営業支援」に取り組むのか
私自身がこのテーマに取り組むきっかけは、人生で出会った「3つの言葉」にあります。
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- 「正直に生きるんだぞ」――父からの教え
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- 「嘘でいいから成功話を作れ」――サラリーマン時代に反発した上司の言葉
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- 「まずは課題整理を」――合理的思考を学んだ恩師の助言
これらを経て、私は 正直・実践・合理的思考 を軸に工務店経営者の営業支援に携わるようになりました。
2.集客問題の「真の原因」とは?
来店数や成約率の低下の表面的な理由としては、住宅価格の高騰や人口減少などが挙げられます。
しかし、本質的な原因は 施主の心理状態 にあります。
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- 「新築を決断できない」
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- 「建築業者を決定できない」
この2つをクリアしなければ、来店も成約も増えません。
3.「新築を決断できない」施主へのアプローチ
新築をためらう施主には、まず 賃貸暮らしの代償 を理解してもらうことが重要です。
例えば、
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- 家賃は資産にならない
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- 高齢になると賃貸契約が難しくなる
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- 配偶者に万一があれば負担が大きくなる
さらに、新築リスクを下げる具体策を提示します。
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- 住宅ローンの無理のない返済額の把握
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- 優先順位を整理した予算内のプラン提案
こうして 「賃貸暮らしの代償」>「新築リスク」 の心理状態に導きます。
4.「建築業者を決定できない」施主へのアプローチ
来店前に施主の「真の悩み」を知るのは難しいものです。
アンケートでは本音は出ませんし、本人すら気付いていない悩みもあります。
そこで有効なのが、悩みの解決事例を提示する手法です。
既契約者の事例を紹介し、
「この悩みは自分と同じ。しかもこの工務店なら解決してくれる!」
と共感を得られれば、来店意欲が高まります。
5.来店につなげる「4つの情報」
来店前に施主へ伝えるべきは以下の「4つの情報」です。
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- 経営者の想いと信念
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- 既契約者の悩み解決事例
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- プロからの提案事例
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- 自社の強み(他社との違い)
これらを一連のストーリーとして伝えることで、「この工務店に相談したい」と思わせることができます。
6.「集客ゲート」の3ステージ戦略
「静かな失注」を防ぐために設計された仕組みが 集客ゲート です。
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- ステージ1:友だち追加
LINE広告で「エリア内、かつ建てたい人」(見込客)を集める。
- ステージ1:友だち追加
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- ステージ2:相談意欲を高める
週1回の動画講座をLINEで自動配信し住宅資金や税金の知識を提供。
- ステージ2:相談意欲を高める
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- ステージ3:来店意欲を高める
「4つの情報」をLINEで配信し、来店予約へ導く。
- ステージ3:来店意欲を高める
7.「集客ゲート」の効果事例
実際の導入事例では、
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- 予算1.5万円の広告で最大112人の友だち追加
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- 動画講座配信から来店予約が発生
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- 完成見学会案内から来店予約に直結
などの成果が確認されています。
8.導入の障害と解決策
導入に際しては「4つの情報を作れるか不安」「費用が心配」といった声があります。
しかし、研修でシナリオ作成をサポートする仕組みが整っています。
また、導入費用は 経費削減額や目標未達時の損失額と比較すれば十分合理的な投資といえるでしょう。
まとめ:来店前の「静かな失注」を防ぐために
工務店経営者にとって最大の課題は「来店前の見込客をどうつなぎ止めるか」です。
その答えが「集客ゲート」です。
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- 施主心理に寄り添う
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- 具体的事例で共感を得る
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- 来店を自然に誘導する
これらを体系化した「集客ゲート」は、地域工務店の未来を支える仕組みとなるでしょう。
皆様にお会いできますことを楽しみにしています。
ボアソルチ!
株式会社CSI総合研究所
代表取締役 大高英則
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